室内の温度を保つために

 

室内の温度変化

室内の温度変化は大きくわけて三つの要因によって起こります。

1.物質の移動による温度変化

  • 熱を持った物質それ自体の交換によって起こります。例えば、窓を開けたときに室内の温かい(冷たい)空気が外に逃げると同時に、外の冷たい(温かい)空気が室内に入ってくるときに起こる温度変化がこれにあたります。温かいものと冷たいものが交換するので、急激な温度変化につながります。

2.熱伝導による温度変化

  • 二つ目の要因は、温かいものから冷たいものに熱が移動することによって温度の変化が起こります。室内の方が温かい場合、壁や窓ガラス等に空気の熱が伝わり、さらにその熱が外の空気へと伝わり、室内の温度が徐々に下がっていきます。この場合は、壁や窓ガラスの性質によって、温度変化の程度が変わります。(熱伝導とは?を参照)

3.光エネルギーによる温度変化

  • 三つ目の要因は、太陽の光などの光エネルギーによる温度の変化です。太陽の光エネルギーは窓ガラスをほぼ透過して室内に降り注ぎ、温度上昇の要因になります。また温められた物質(例えば、床や家具)は赤外線等を発するので、その赤外線が窓ガラスを通して外に逃げることで温度が下がる要因になります。

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室内の温度を保つために

  • 夏は冷やした室内の空気を、冬は温めた空気を、そのままの温度で保ちたいものです。上記した三つの要因に気をつけることで、室内の温度変化を最小限に抑えることができます。
  • 物質の移動による温度変化を抑えるには、密閉性の高い部屋にすることが大切です。隙間風が吹き込んでくるような場合は、隙間テープ(スポンジの片面にのり、もう片面に化繊の毛がついたもの)などで対策すると密閉性が高くなります。
  • 熱伝導による温度変化を抑えるには、住宅における熱の移動の大部分を占める窓ガラスに対策をするのが最も効率的です。対策としては複層ガラスにすることで熱の移動率を下げることができるようになります。
  • 光エネルギーによる温度変化を抑えるには、窓ガラスに特殊コーティング膜を施すのが唯一の解決策です。
  • 窓ガラスにコーティング被膜を作ることで窓ガラスを通してやり取りされる光エネルギーによる温度変化を防ぐことができるようになります。予めコーティングが施されているLow-Eガラスや既存ガラスにも施工できる当社エコサーモコートで対策をすることができます。